健康診断を受けましょう!
近年は100年時代と言われ、昔に比べると長生きする方が増えています。日本と世界の平均寿命を比べてみると、日本は男女とも上位に位置しています。
また、平均寿命だけでなく、健康な状態で長く生きる期間を表す健康寿命も注目されています。
日本では、平均寿命、健康寿命ともに延びている状態です。
しかし、その差は男性で約8~9歳、女性で約12歳となります。
この差は、生きているけど健康ではいられない期間を示すと考えられ、医療や介護が必要な状態と言えます。
主な傷病の患者数の上位を見てみると、高血圧性疾患の方が9937千人と非常に多く、次いで歯肉炎および歯周病の方が3983千人、糖尿病の方が3289千人、脂質異常症が2205千人となっています。
これらの疾患は動脈硬化の進行を加速させ、重篤な疾患と密接に関係しています。
介護では、介護が必要となった主な原因を見てみると、1位認知症、2位脳血管疾患、3位高齢による衰弱となっています。
認知症の有病率は90歳以上で男性64.2%、女性71.8%となっており、2018年時点では、約7人に1人が認知症と言われています。
認知症は生活習慣病とも深く関わりがある為、病気を予防するだけでなく、認知症予防にも繋がってきます。
そのため、健康診断を受けて定期的な体の状態を把握することが重要となってきます。
【健康診断について】
◇健康診断とは、体の健康状態をある尺度から総合的に確認するプログラムのことです。
健康診査とも呼ばれます。略語として健診と呼ばれることも多く、こちらの方が聞きなれている方も多いかもしれません。
健康診断には法定健診と任意健診の2つに分けられています。
①法定健診
・労働安全衛生法などの法律によって実施が義務付けられた健診のことです。
乳児・妊婦・市民・従業員などによって内容が決められています。
検査項目は10数項目程になります。
生活習慣病の予防のために40歳以上には特定健康診査として、血液検査、肝機能検査、血中脂質検査、空腹時血糖、心電図検査などが加わります。
②任意健診
・法定健診よりも多い40~100項目程度のより高度な検査を行うことが多く、人間ドックなどがあります。
費用が自己負担となり高額になる場合もあります。
しかし、健康保険などからの補助や法定健診と併せて実施することで、費用軽減を図る施策なども行われている場合があります。
【検診と健診の違いについて】
◇検診とは、特定の疾患を早期発見するために行われる検査プログラムのことです。
健診とは、全身の健康状態を総合的に検査するものなので、検診とは異なります。
4月から新社会人になった方、転職をした方、新学期が始まった方など、大きく環境が変わった方もいらっしゃるかと思います。
また日々の日常が忙しく、なかなか健康にまで気が回らない方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、健康なくして働くことも、遊ぶことも出来ません。
是非、1年に1度は健康診断を受けましょう!
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